アトリエ 137の鈴木宏幸さんが手がける
電気配線ーコンセント計画ー / G邸
アトリエ137の鈴木宏幸さんが手がけるG邸のコンセント計画に伺わせて頂きました。暮らしの快適さに直接影響するので非常に重要な工程です。
コンセント計画
間取りやインテリアも考慮しながら、それぞれの場所のどこにコンセントが必要なのか確認していきます。
前回の上棟からさらに進んで、屋根や柱が少しずつ完成に近づいています。雨風に晒さないようにシートで保護しています。
あらかじめ設置されたコンセントケース。
まずはこれまでの不明点などを職人さんと確認。
お施主様を迎えてコンセントの位置確認をしていきます。
お施主様の要望をしっかりと現場監督と電気設備業者に確認を取りながら記録してもらいます。
浴室前の洗面+ランドリールームでのコンセント決め。ドライヤーを使う際の利き腕にも注意を払って考えていきます。
テレビなどの位置確認
コンセントと同時にTVやインターネット回線、オーディオ回線なども決めていきます。テレビをどこに何台設置するかなどの確認も必要になります。
個室のTV設置位置の確認をしていきます。壁付けにしますので下地を入れてしっかり補強します。
元気なお子様とともに、玄関の照明位置と全体の照明スイッチの設置場所を確認しています。
浴室の目隠しの影響やキッチン設備機器の位置も確認しながら、電源の立ち上がりとコンセント位置を決めていきます。
材木業者とも打ち合わせ
施工に関して、今回は複雑な木工事の部品の形状などについてしっかり打ち合わせが行われました。
実はこれが非常に重要なことで、この作業をおろそかにすると、後々不具合が発生したり、ひどい場合ですと雨漏りなどが発生したりすることもあります。決して現場に丸投げせず、現場サイドと設計者が協力し理解し合うことでより良い建物を生み出します。
近年、建築家による施工不良が聞かれることが多くなりました。
なぜそのようなことが起こるのかと言いますと、上記のような職人との打ち合わせや、施工に関しての疑問点の共有と解決策の模索を行っていないからなのです。
アトリエ137の鈴木さんはこの点においても綿密に打ち合わせをし、竣工後はもちろんですが住み始めてからも問題が発生しないように心掛けて家づくりをしています。
コンセント計画も含めた電気配線計画は、生活スタイルを左右する重要な決定です。建物が完成したあとで変更するのは非常に大変な作業になります。事前に自分たちがどういった暮らし方したいのか、各部屋の使い方はどうするのかを事前に家族でしっかり話し合うことが大切です。
お施主様ご夫婦も少しずつですが、自分の家の完成に実感が湧いてきているようでした。ただまだ素材感が分からないので、どうなるんだろうといった期待感と不安感が入り混じっているようです。
ご主人は大好きな庭いじりをするために、少しずつ現在お住まいから植木などを移植しているとのことでした。きっとご自分でも気が付かないくらいウキウキされているのでしょうね。
完成が待ち遠しいですね。
ありがたいことに地鎮祭以降、取材の日は天候に恵まれています。現場の職人の方とも打ち解けていろいろなお話が聞けるようになりました。様々な現場を取材していますと、それぞれの施工方法や腕の違いが分かってきます。腕が悪い職人というのはほとんど遭遇しませんが、こういうやり方もあるのかと勉強になりますね。
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