1級建築士事務所 築紡の根來宏典さんが手がける
元総社の二世帯住宅 / 外構工事
こだわり抜いた型枠
築紡一級建築士事務所の根來宏典さんが手がける元総社の二世帯住宅の外構工事の様子をお届け致します。
(根來さん)
外構工事が進む『元総社の二世帯住宅』です。敷地に沿ってコンクリートの壁を回します。仕上げは打ち放しなのですが、型枠に杉板を使用しています。型枠を脱型すると、杉板の豊かな木目が現れるのです。
ゆえに、杉板型枠の出来悪しが完成度を大きく左右する仕上げ。杉板は無節の浮造り。浮造りとは、木の表面をワイヤーブラシで削り、木目を惹き立たせる仕上げ。凹凸、陰影が出て美しく仕上がります。春目(やわらかい)と秋目(硬い)がはっきりした杉に適した豊かな表情なのです。4mの材を現場で採寸しながら丁寧に組んでいきます。職人は内部も手掛けた大工さんたち。頼りになります。
無節というこだわり抜いた型枠に使用されている杉板。
作業中の職人さんたち。根來さん曰く「最も贅沢な仕上げです。コンクリートの打設の時は緊張するんでしょうね(笑)」
工事規模 | 敷地面積:241.67㎡ / 建築面積:81.71㎡ / 延床面積:145.74㎡ |
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構造 | 木造・地上2階建て |
竣工時期 | 2021年 |
予算 | -万円 |
施工会社 | - |
用途 | 住居 |
設計デザイナー | 根來宏典 |
【編集後記】
いつも多くの知識と経験から作られる建物は決して傲慢なものではなく、そっと寄り添うような感覚にさせてくれる根來さんの仕事ぶり。今回はともすれば忘れがちになる外構部分の様子ですが、杉板一枚にも意識を掘り下げ丁寧に作る姿勢に改めて驚きました。お施主様に良いものをとの思いが強く感じられる仕事です。
いつも多くの知識と経験から作られる建物は決して傲慢なものではなく、そっと寄り添うような感覚にさせてくれる根來さんの仕事ぶり。今回はともすれば忘れがちになる外構部分の様子ですが、杉板一枚にも意識を掘り下げ丁寧に作る姿勢に改めて驚きました。お施主様に良いものをとの思いが強く感じられる仕事です。
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