三つの陸屋根を持つコートハウス

埼玉県の閑静な住宅地に建つ木造二階建ての住宅です。

埼玉県さいたま市

角地ですが風致地区に指定されているため、道路境界と隣地境界からそれぞれ2メートルと1メートルの壁面後退が義務付けられ、さらに景観計画区域に指定されているため、敷地面積の10%以上の緑化が義務付けられている厳しい条件の土地に建っています。

建て主からの要望は、明るく風通し良いシンプルモダンの住まいで、収納スペースを多くしてほしいとのことでした。
また、ゴルフが大好きなご主人からゴルフシミュレーターを設置してほしいとのご要望もありました。

そこで日当たりのいい東南に植栽のある中庭を設け、それを囲むようなL字型プランにして採光と風通しを確保するコートハウスしました。
日当たりとご主人の趣味などを考慮して1階を寝室・和室・浴室・洗面室といったプライベート空間に、2階をリビング・ダイニング・キッチンといったパブリックな空間のプランとしました。
さらに、ゴルフシミュレータースペースの天井高さ・間口・奥行きは、決められた寸法を確保する必要があったため、2階リビングに配置して天井を高くしました。

1階のウォークインクローゼット・納戸部分は平屋にして、2階ダイニング・キッチンとリビングの天井高さに変化を付けることにより、高さの異なるボリュームを組み合わせた三つの屋根のあるコートハウスになりました。

外壁材は、建て主さまが希望されていたモルタル下地リシン吹付仕上げの湿式工法で、色はサンプルを取り寄せて比較検討して落ち着いた色にし、玄関軒天井も板張りにしました。
また、中庭の道路側には目隠しと風通しを兼ねた木製竪格子を、玄関アプローチには孔空きブロックの塀を設けることで、家の顔となる外観にリズムと変化を付けました。

植栽計画は条例に従い、敷地面積の10%以上となるように樹種、樹木の本数、大きさや配置などを考慮しつつ、建て主と造園業者と打合せを重ねてハナミズキ、イロハモミジ、ホンサカキ、ヤマモモ、カラタネオガタマ、オリーブ、月桂樹、シマトネリコ、ヤマボウシ、オタフクナンテン、キンモクセイを植えました。

工事規模 敷地面積:177.94㎡ / 建築面積:-㎡ / 延床面積:115.92㎡
構造 木造・地上2階建て
竣工時期 2018年12月
予算 -万円
施工会社
用途 住居
設計デザイナー 三浦尚人

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