千葉県我孫子市
住宅街の路地を入った突き当たりに立地し、敷地の東側は学校の裏庭で敷地外からの視線を気にせず外部空間を室内に取り込むことが可能な敷地。
機能的には、ほぼ平屋と言ってよい構成のこの住宅は、各部屋が中庭を中心に玄関ホールでつながっている。
開放的なLDKからデッキを介して芝の庭へと空間が広がってゆく空間は心地良く、
延べ床面積27坪の住宅とは思えない広がりを感じる。
床レベルは玄関・LDK・ロフトと3つのレベルでスキップフロアー的に構成されている。
そのためロフト空間とLDKのレベル差は2mと小さく、リビングとロフトの距離感を感じさせない構成になっている。
玄関からリビングにかけての玄関ドア・コーナーFIX・引込み戸は全て木製の造り付けで仕上げ、既製品のサッシでは出来ないシンプルな納まりになっている。
仕上がってしまうと特に気がつかない難しい納まりの1つ1つが、シンプルな気持ちの良い空間を創り込んでいる。
玄関ホールとリビングの段差より半地下の床下収納へアプローチ出来る。
出入りしやすい床下収納は、小屋裏収納と比べ物の出し入れは格段に容易で収納室としての役割を十分に果たす。
更に床下収納の奥に暖房機を設置し、下石神井の家と同様に基礎断熱による床下暖房を採用している。
この暖房システムは家全体を足下から暖める事が可能で、ローコストでありながら床暖房に近い暖房効果がある。
家全体を暖めると言う効果では、リビングだけの床暖房よりも快適な暖房設備といえる。
ロフト空間は、LDKとのレベル差を2m最小に抑え一体感をだしつつも手摺はあえて壁としプライベート性も確保している。
ロフト空間は、家族共有の多目的な用途が考えられるが、現状ではパソコンスペースとなっている、机は低く抑え床に座っての利用とした。
床に座っての利用は、かなりプライベートな空間となり、吹き抜けにより開放性感がありながらも落ち着いた使用感が得られる。
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