羽根木集合住宅/Oビル

ラブアーキテクチャー の浅利幸男さんが手がける

羽根木集合住宅/Oビル

ラブアーキテクチャーの浅利 幸男さんが手がける、ただいま工事真っ最中の羽根木にできる集合住宅の配筋検査に伺わせて頂きました。お話を聞いたのは、今回担当を任された松崎岳さん。若いですがしっかりとした方です。


配筋検査



(松崎さん)
今日は一階壁の配筋検査です。この現場が始まったのは2020年の6月で設計に1年余り要しています。基本的なコンセプトや意匠の方針は浅利が計画し、それをベースに私と浅利で現場監理をしています。年内にコンクリート打設などの基礎的な部分の工事が終了する予定です。



施行中の現場の様子


















現場監督の役割






今回の現場での施工を取りまとめるのは株式会社岩本組の藤木浩平さん。1級建築施工管理技士の資格を持っています。


ーーーーー施工上、気をつけていることは?


(現場監督)
やはり図面通り作らないといけませんので、それをすべて網羅しているか随時確認しながら進めていかなければなりません。    
今回は配筋検査でしたが、随時、指摘されたところは修正していきます。当然、検査員の方からのチェックもありますが、事前に私共でもしっかりチェックしています。その上で、相談事など協議しながら進めていきます。例えば、鉄筋の長さやコンクリートが被る厚さ(かぶり厚)などを全部チェックしなければなりません。特に今回の建物は打ちっ放しなので、かぶり厚には特に気を付けなければなりません。かぶり厚が浅いとひび割れの原因になります。そういった小さなことも見逃さずに施工していかなければなりません。



配筋のチェックを受けている様子。


















指摘箇所をすぐさま現場の職人に伝え改善しています。













(現場監督)
現場の職人さんたちは、今回初めて一緒に仕事をする方ばかりですが、いつも通りの仕事をしっかりできるように協力しながら進めています。
近年は職人の高齢化もあり、なくなってしまう会社もありますので、職人の不足感はいつも感じています。ただ、現在のところは協力会社さんが何社かありますので、その方々と現場を回している状態ですね。
今まで多くの現場に携わってきましたが、現場はいつも大変なことが多いです。今回の現場も、職人さんの手配や現場での様々な調整などを含めて気が抜けないですね。設計者の意図を我々施工者が理解し一体となってお施主様に喜ばれる建物に仕上げられるように頑張っています。



現場でテキパキと働く職人の方々。非常に効率の良い働き方をしています。













最終チェックを確認した後に工事写真の撮影となります。


   










現場監理で気をつけていることは?



(松崎さん)
配筋検査の場合、配筋のピッチや径は工場加工なのであまり間違いが起こりませんが、かぶりや鉄筋の定着(鉄筋の端が埋め込まれて固定される部分)は、現場で施工するため間違いが起こりやすいので気をつけて見ています。








(松崎さん)
配筋検査後には、スリーブやコンセントボックスの位置が間違っていないか確認をしています。現場監督の藤木さんと、設計監理者としての立場から二重にチェックしています。建物の外壁は打ちっ放しなのですが、杉板の型枠を使い木目を転写するなどの工夫をしています。この杉板も少しだけ前後にずらして交互に配置していますが、その始まりの前後関係があっているかなども確認しています。



スリーブの位置をしっかり確認。


   





杉板の転写。微妙に1枚ずつ前後にずらしています。


   





(松崎さん)
この建物は壁式鉄筋コンクリート造ですが、躯体がそのままインテリアになり、構造の考え方がそのまま見えてきます。本来仕上げに隠れてしまう構造が見えてくるのでコンクリート打設の段階から緊張感を持って監理に取り組んでいます。この共用廊下部分も壁と梁下の高さが揃っています。一つの開口部の納まりによって高さが変わった場合、他の梁の高さも変更する必要があるので注意しています。設計意図を現場にも理解してもらい良い施工を行なってもらえるようにしています。



高さが揃った1階の開口部。








最後に平面図を載せておきます。
1階がオーナー宅でエレベーター完備。2階が6部屋の賃貸部分があり、3階は2部屋が賃貸で他の部分はオーナー宅です。そこにまたオーナー宅と繋がる屋上テラスがあります。








工事規模 敷地面積:249.05㎡ / 建築面積:206.90㎡ / 延床面積:586.26㎡
構造 RC造・地上3階建て
竣工時期 2021年5月
予算 -万円
施工会社 株式会社岩本組
用途 賃貸併用集合住宅
設計デザイナー 浅利幸男
【編集後記】

京王線代田橋駅から5分ほど歩いた羽根木に作られているオーナー宅を含めた集合住宅。作るのは芸術性の高さで評価が高いラブアーキテクチャー の浅利幸男さん。配筋検査をチェックさせて頂きましたが、現場監督の質、職人のレベルなどをみると、この建物は間違いのない建物になると確信ができます。岩本組の藤木さんも経験値の高い監督さんで安心して任せられます。集合住宅というと収益面での不安が大きいと思いますが、デザイン性も含めた収益性を高めれば過度にコストダウンしなくても事業として十分成立します。逆にコストダウンばかりに目を奪われると経年劣化を含めて徐々に収益性は厳しいものになっていきます。良い設計と良い施工で収益性を担保するのが王道と思います。


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