神奈川県大和市
建築費は自分たちの予算に防衛省の防音工事助成金を活用しています。
それによって壁全面のボードを剥がして遮音用吸音材という断熱材をいれ、天井にも同様の施しをし、床下も耐震改修費という予算で全面基礎補強を行い、その土間コンクリートに温水パイプを通して蓄熱ヒーターの暖房設備を追加しました。
古い住まいは、南側に勤めのため日中誰もいない個室があり、キッチンは日の射さない北側に、茶の間は西日射す北西の角にありました。そこで個室を移し、南側窓を大きくとり開放的にし、リビング、ダイニング、キッチンをワンルームにし、ソファー越しに南の庭が見える対面式のセンターキッチンにしました。
キッチンは、奥様のお気に入りのガラストップのカウンターにし、洗面脱衣室のそばで、食堂、居間のソファー、テレビ、デッキ、庭、等全てが見渡せる、コントロールセンターのような位置にあります。
古い家の大きな問題は、本の多さにありました。そこで各室に収納量の多いスライド式本棚等を設けたのは言うまでもなく、食堂北側角に書庫を設けました。
古い洗面脱衣室はどうしても雑然としがちでしたので、洗濯機置き場とタオル等の収納庫を別に確保して広くし、窓も古いサッシを活かしつつ鏡で真ん中の框を隠し、すっきりとさせました。
古い浴室は在来工法の防水処理のしていないタイル張りのため、土台も傷んでしまった閉鎖的な浴室でした。それをハーフユニットにし、新たに設けたバスコートに面して窓を大きく取り、腰から上に檜の縁甲板を貼りました。ここまで新しくすると外壁も気になり、居間の外に庇を設け、玄関付近の屋根を修正し、軒も居間の小幅板を延長させた仕上げにし直しました。
庭にも少し手を入れ、窓外にはデッキも設けました。
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