有意義なコロナ禍を過ごすデッキ工事/ M邸

ウニコデザイン一級建築士事務所が手がける

有意義なコロナ禍を過ごすデッキ工事/ M邸

もともと設計デザインを担当しているウニコデザインの木戸さんとは同級生のお施主様。このコロナ禍で家にいる時間が増えてきたので、今ある庭をもっと有効的に活用していきたいと相談されたそうです。


持て余している庭の有効活用



ーーーーーウッドデッキを作ろうと思ったきっかけは?

(お施主様)
昨年から、それまで持て余していた庭を有効活用したいと、ウッドデッキ敷設の相談をしていました。工事の時期を見計らっている間にこのコロナ禍となり、家族が家にいる時間が増えました。
息子たちは部活が終わるとリビングでグターと寝転がっています。そんな状況なので、リビングの延長としてウッドデッキを作ってくつろげる場所があれば良いと思いました。

子供が本当に小さい頃は、小さいテーブルを出したりして食事をしたこともありましたが、それも子供の成長と共に外に出づらくなってしまいました。キャッチボールくらいはできるスペースはあるのですがあまり使っていませんでした。

この家はもともと外国の方向けの賃貸として使われていました。きっと住まわれていた方もお庭でバーベキューなんかをしてたのでしょうね。

そういう訳で、もっと気軽に外に出られて快適に過ごせるような空間ができないかとウッドデッキを思いつきました。
子供たちも今は友達を家に呼んで良いのか迷うところです。外で話せる空間があればそれもそれほど気にせずに友だちに会うことができます。家にいてばかりも健康的ではないですし、息も詰まります。お互いに(笑)






ーーーーーウッドデッキの広さは最初から決めていましたか?

(木戸さん)
当初は、庭に面する開口部の全面に縁側のように取り付けるイメージでしたが、コロナ禍で屋外空間をより有効に使えたらというお施主様のアイディアもあり、部屋の延長として奥行きのある形としました。ダイニングからスッと外に出られ、リビングの様子も確認できます。
また色も壁の色と合わせ、違和感がないようにしました。上部には2mのオーニングを設置し日差し対策としています。








現場サイドから見た設置する上での注意点






ーーーーー工事の際に気をつける点は?

(施工者)
そうですね、まず何と言っても暑さ対策です。






今年の夏は例年以上に辛い暑さです。大工さんと共にこまめに水分を補給して作業しています。
現場で倒れた!なんて冗談にもなりませんから。

施工上ではやはり、使い勝手はもちろんですが、それと並行してコスト面も配慮します。
構造上は大引きを敷かなくても設置可能なのですが、それだと耐荷重の問題や採用したマルチポストの数がどうしても増えてしまいます。設置ピッチは600mmで設置しています。大引きを引くことによって全体のコストダウンにも繋がりますし、作業効率も格段に上がっていきます。








今回ウッドデッキの脚に採用されたマルチポスト。








天然木を使用することも検討したのですが、やはり経年劣化による変色が気になります。ビスの部分も気温変化の膨張によって抜けやすくなります。
そういった理由もあり、今回は樹脂製の人工木を採用しました。作業も随分も楽になりました。とはいえ、目地の調整には気を使います。またダイニングからのレベルをしっかり取らないといけません。一見簡単な作業に思えますが、抑えるところはキッチリしないとガタガタのウッドデッキになってしまいます。







ウッドデッキの目地をキメる金具。








ホームドクターとして


ーーーーー以前からリノベーション等も任されていたんですね。

(お施主様)
木戸さんとは大学の同窓会で再開して以来、機会ある毎に家の手直しをお任せしています。

先ほどのお話にも出ましたが、もともと外国の方向けに作られた家なのでお風呂が二つあったりと、私たちには暮らしづらい作りになっていました。

それと長女がそろそろ思春期を迎えるということで部屋を考えなければいけないと思っていたところ、小学校の文集で「部屋が欲しい』という作文を書いて切実に訴えてきました。それがまた全校の文集に載ってしまいました(笑)。
そんな彼女の雄叫びとその他のタイミングも重なって、部屋を作ろうと決意しました。
建築関係の知り合いも多かったのですが、その時いろいろとご縁が重なったのが木戸さんでした。
長女の部屋を独立させ、息子二人は広い一室を共に使う形としながら、将来を見据えた個室化できるような提案がありました。
洋風のバストイレ一体型を浴室とトイレを分けた為、脱衣室が狭く使いづらくなっていたのですが、プラン変更で広い洗面脱衣室が実現しました。







(木戸さん)
この家はもともと2×4(ツーバイフォー)で作られていました。構造壁で支えられている造りですので、すべてを取り除いてといったリノベーションはできませんでした。ただ、よく言われるまったくリノベーションができないわけではありません。必要な部分はしっかり構造計算をして対応し、どこをどうすれば良いか検討しました。

二つある浴室を一つにまとめたことで、ご夫婦の主寝室に連続するウォークインクローゼットと書斎ができました。この書斎が今回の緊急事態宣言時に非常に役に立ち、ご主人も不自由なく在宅勤務ができたそうです。一番の変化は、階段から子供部屋までの視線が抜ける「おはよう廊下」です。ここに既存の洗面台を移設し、毎朝家族のみんなが顔を見られるようにしました。廊下が洗面スペースの役割を兼ねていますので無駄なスペースになりません。男の子二人の成長につれて、現在は勉強机を横並びにして個室感を作り出し、ベッドスペースは帆布のカーテンで自在に開閉できるようになっています。






(お施主様)
男の子二人は活発なので、壁に穴を開けてしまったところがあるのですが、そこは息子たちに補修してもらいました。方法を習いながら、ちょっとした電球型のシールを貼って、まるでデザインされたようにして隠しています。
今では子どもたちも成長し、10年前とは生活がすっかり変わってしまっています。今は大人4人と中学生1人といった感じで、家の使い方も変化しています。
ウッドデッキを作ったことで、先日も、長女が試験勉強の合間に息抜きで外に出て楽しんでいました。今度はバーベキューや花火をしたいですね。デッキにロータイプのテーブルとチェアを並べてのんびりしたいですね。

木戸さんのような設計者と、10年も携わって頂ける施工の方に感謝しています。安心していつでも気軽に相談できますし、相談することによって暮らしが格段に良くなるのが分かっていますから、身近な存在として助かりますね。





工事規模 敷地面積:-㎡ / 建築面積:-㎡ / 延床面積:-㎡
構造 -
竣工時期 2020年8月
予算 -万円
施工会社 リンク・パワー株式会社
用途 住居
設計デザイナー 木戸扶紀子
【編集後記】

伺った日は本当に暑かった!現場の方が私にもスポーツドリンクをくださり、思わず一気飲みしてしまいそうでした。お施主様とは同級生というだけでなく、住まいのアドバイザー的な立場で家族の暮らしを大切に考えている木戸さんがとても印象的でした。お施主様・設計者・施工者の三者で支え合う家づくりは、日々進化していくのでしょうね。


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