建築基準法の基本/建ぺい率

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建築基準法の基本/建ぺい率

土地にまつわる基本。よく聞く建ぺい率。何を意味していてどういう関係があるのか見ていきましょう。




建ぺい率


初めて家を建てる時に必ず出てくる用語の一つです。基本的なことですが、知っているのと知らないのでは大違いです。

不動産会社の物件案内などに書いてあると思いますが、土地の面積に対して建物を建てられる面積のことです。
知っている方にとっては当たり前ですが、知らないと買った土地の全体に建物を建てられると勘違いしてしまいます。
建ぺい率は、地域や場所ごとに国交相によって決められています。商業地域や第一種居住地域など様々です。
例えば100平米の土地で建ぺい率が60%とすると、実際に建てられる面積は60平米までです。
そんなーーー!という声が聞こえます(笑)。確かに4割も無駄な土地が発生してしまうのは非常にもったいないですね。


計算式はこちらです。








建ぺい率は地域や用途別に決められていますが、一般的には住宅地では40%〜80%で密集地ほど高くなります。また商業地域では建ぺい率80%と高くなる傾向です。

ある意味、非常に厳しい制限ですが、こういった規則を設けないとどうなってしまうのでしょうか。
「日当たりが悪くなってしまった」「敷地一杯に建築しようとしたため足場がこちらの敷地に組まれた」「火災が起きた際に消火活動の妨げになってしまった」「地震で家が少し揺れただけで隣接したところが傷ついてしまった」「隣接面が近すぎるため修繕ができない」といったような様々な不都合が起きてしまいます。








規制緩和


厳しい建ぺい率・容積率の規制ですが、政府も近年は緩和に動いているようです。
現在の緩和処置として主なものは4つあります。









これらの条件をクリアすると建ぺい率が10%緩和されます。ただし、自治体によって詳細な内容が変わってくることもありますので、詳しい相談はしっかりとした建築士に相談することをお勧め致します。


以下は用途地域別に分けられた建ぺい率の緩和条件です。








建ぺい率を活かすには


建ぺい率が高ければ絶対に有利かというと実はそうではありません。
何事もそうですが適正というものがあります。仮に建ぺい率80%の土地を手に入れようとした場合、同じ条件ならば当然60%の土地よりは高い価格になります。
また80%の土地でどういった暮らしをしていくのかが重要になります。大きな土地で広い部屋に住むというのはもちろん憧れますが、ライフプランや収入はもちろん、日々の暮らし方がその土地やその土地から予想される家に合っているかが本当に重要です。

以前に書いた土地購入に関する記事でも触れましたが、土地を購入する際に資産価値に意識が行き過ぎてしまうと、理想の暮らしからどんどん離れてしまうこのになりかねません。
大事なのは、どういった暮らしをしたいのか、将来のライフプランをどう描いているかを、まずはしっかり検討するのが先決です。その上でその理想を叶えられる土地を探すのが良いのです。

そういったときに力になってくれるのが設計デザイナー・建築家です。
人にもよりますが、建築はもちろんですが、その土地で実現できる暮らしを予想してくれます。また、その土地についての建築的リスクも教えてくれるでしょう。良くありがちな不動産会社の曖昧な答えに翻弄されることもありません。建ぺい率も含めた条件を検討し、理想的な家を設計できる設計デザイナーに相談するのが一番良いですね。








 




 

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